"野球のデータ革命の推移を見てきただけに、ザイディはサッカーの未来も予測できるという。サッカーデータが最終的に追い求める“聖杯”は「ゴール加算率」というべき数字だろう。その数字は、ある選手の全キャリアを通じてのプレイがチームの得点を増加させたか(例えば、センターラインから前方へ5m、ボールをパスすることができたとき)、あるいは減少につながったか(パスが失敗したとき)を総計したものである。わたしはザイディに、いつの日か専門家から「ルイス・スアレスのゴール加算率は0.60だが、キャロルは0.56しかない」といった発言が出るようになるのかと訊ねてみた。 サイディは答えた。「たぶんそうなるだろう。実際、野球ではそうなったわけだから。今やわれわれは10年前には夢にも思わなかった表現を使って選手の話をしているよ」。 太古よりつづくナード(オタク)とジョックス(スポーツマン)の戦いで、ついにナードは逆襲を果たしたのだ。"

データ革命が、欧州サッカーを「マネーボール化」する(その3) – from 『WIRED』VOL.2 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム